WordPressは危険になった?重大な脆弱性とCloudflare移行の判断基準

WordPressは危険になった?重大な脆弱性から考える、企業サイトをCloudflareへ移す判断基準
2026年9月、WordPress 7.1.2がセキュリティアップデートとして公開されました。
今回修正されたのは「Critical(重大)」と評価されたWordPress本体の脆弱性です。
一定の条件がそろった環境では、ログインしていない攻撃者からの操作をきっかけに、最終的にはサーバー上で不正なコードを実行される可能性がありました。
WordPressを利用している企業からすると、
「やはりWordPressは危険なのでは?」
と不安になるニュースだと思います。
ただ、今回の出来事だけを見て、
「WordPressは危険だから使ってはいけない」
と結論づけるのは少し違います。
一方で、会社案内や採用サイトのようなホームページまで、これからもすべてWordPressで作る必要があるのか。
これは改めて考えてよいタイミングだと思います。
今回はプラグインではなくWordPress本体の問題
WordPressのセキュリティというと、
「古いプラグインを放置していた」
「更新されなくなったテーマを使っていた」
といった話をイメージする方も多いと思います。
しかし今回のWordPress 7.1.2で修正されたのは、WordPress Core、つまりWordPress本体側の脆弱性です。
さらに、その直前となるWordPress 7.1.1でも複数のセキュリティ修正が行われています。
だからといって、WordPressのセキュリティ対策が機能していないという意味ではありません。
脆弱性が発見され、修正版が公開され、利用者へ更新が呼びかけられる。
これは正常なセキュリティ対応でもあります。
大切なのは、
WordPressを使っている以上、継続的な更新と保守が必要になる
ということです。
WordPressは「作って終わり」の仕組みではない
WordPressには非常に大きなメリットがあります。
管理画面から記事を書ける。
お知らせを更新できる。
複数の担当者でサイトを運営できる。
プラグインによって機能を追加できる。
自社で頻繁にホームページを更新する企業にとって、今でも非常に便利なCMSです。
一方で、その便利さを実現するために、
- WordPress本体
- PHP
- データベース
- テーマ
- プラグイン
- 管理画面
- ユーザーアカウント
など、さまざまな仕組みを動かしています。
それぞれを正しく管理し続ける必要があります。
つまり問題は、
「WordPressが危険かどうか」ではなく、「その会社にWordPressが必要なのか」
だとTrusKiteでは考えています。
会社案内サイトに管理画面は本当に必要?
例えば、
- 会社概要
- 事業内容
- サービス紹介
- 採用情報
- お問い合わせ
- アクセス
といった内容が中心の企業サイトを考えてみます。
公開後に変更するのは年に数回。
更新作業も制作会社へ依頼する。
このようなサイトであれば、WordPressの管理画面を24時間公開しておく必要性は、それほど高くないかもしれません。
WordPressを使えば更新しやすくなります。
しかし、自社でほとんど更新しないのであれば、その便利さを使わないままWordPress本体やプラグインの更新だけを続けることになります。
そこで選択肢になるのが、Cloudflareを利用したWebサイトです。
Cloudflareを使ったサイトという選択肢
TrusKiteでは、新規ホームページについてWordPressだけでなく、Cloudflareを利用した構成も採用しています。
例えばCloudflare Workers Static Assetsでは、あらかじめ作成したHTML、CSS、JavaScript、画像などを配信できます。
会社案内サイトやLPなどであれば、WordPressのように公開サーバー上でPHPとデータベースを常時動かさなくてもサイトを構築できます。
管理する仕組みが減れば、それだけ管理対象も減らせます。
これは、
「Cloudflareだから絶対に安全」
という意味ではありません。
問い合わせフォーム、API、外部CMSなどを組み合わせれば、それらのセキュリティ管理は必要です。
それでも、必要のない機能を最初から持たないことで、攻撃される可能性のある場所を減らすことはできます。
WordPressをCloudflareへ移せばよい、ではない
ここで注意したいのが、
「WordPressよりCloudflareの方が新しいから移行する」
という考え方です。
技術の新しさだけで決めるものではありません。
例えば、
WordPressが向いているサイト
- 自社で頻繁に記事を投稿する
- お知らせを担当者自身で更新したい
- 複数人でコンテンツを管理したい
- CMSとしての使いやすさを重視する
- WordPressの機能や資産を活用したい
このような場合は、WordPressを適切に保守しながら利用する方が合理的です。
Cloudflareベースが向いているサイト
- 会社案内が中心
- 採用サイト
- 商品やサービスのLP
- 更新頻度がそれほど高くない
- 更新を制作会社へ任せる
- 管理する仕組みをできるだけ減らしたい
このようなサイトであれば、WordPressを使わない構成も十分検討できます。
「WordPressをやめる」ことが目的ではない
TrusKiteでもWordPressを利用したWebサイトを制作しています。
案件によってはオリジナルWordPressテーマを制作し、必要な部分だけを更新できるようにする方法も採用しています。
その一方で、今後の新規制作ではCloudflareベースのサイトも積極的に提案しています。
判断基準は、
どちらが新しいかではありません。
その会社が公開後にどう運用するのか。
誰が更新するのか。
どれくらいの頻度で更新するのか。
どこまで自社で管理したいのか。
それを確認したうえで構成を決めます。
TrusKiteではCloudflareベースのホームページ制作にも対応しています
Cloudflareを使うというと、
「では、原稿やページ構成を全部こちらで用意しないといけないのでは?」
と思われるかもしれません。
TrusKiteでは、そこからお客様に丸投げする形にはしていません。
ホームページ制作は、
ヒアリング
→ インタビュー
→ 情報整理
→ ページ構成
→ 原稿作成
→ デザイン
→ Web制作
→ ドメイン・公開環境の設定
→ 公開・保守
まで一緒に進めることができます。
「会社概要の文章を用意してください」
「載せたい内容を全部考えてください」
というところから始める必要はありません。
何を載せればよいか分からない状態から、会社やサービスについてお話を伺い、必要な情報を整理してサイトにしていきます。
Cloudflareを採用する場合でも、この制作方法は変わりません。
テンプレートへ会社の情報を当てはめるのではなく、その会社の情報からサイトを作る。
これがTrusKiteの基本的な考え方です。
WordPressを使い続けることも、正しい選択肢
今回のWordPress 7.1.2の脆弱性を見て、
「すぐWordPressをやめなければ」
と考える必要はありません。
現在WordPressを利用している場合は、まずセキュリティアップデートを適切に適用することが重要です。
そのうえで、次回サイトを作り直すときには、
本当にWordPressが必要なのか
を一度考えてみてもよいと思います。
自分たちで更新するならWordPress。
更新頻度が低く、シンプルな企業サイトとして運用するならCloudflareを使った構成。
サイトによって答えは変わります。
ホームページは公開した瞬間より、その後何年も運用する時間の方が長いものです。
だからこそTrusKiteでは、
作りやすい仕組みではなく、公開後に管理しやすい仕組みを選ぶこと
を大切にしています。
現在WordPressで運用しているサイトについても、WordPressを維持した方がよいのか、Cloudflareなど別の構成へ移した方がよいのか、現在の更新方法やサイトの役割を確認しながら整理できます。